薔薇の名前、終了!

くう、長かったです。1週間かかったよ。だってむずかしいんだもん。
まず、映画より3人は多くころされてるんじゃないか・・・。
そして、映画の方が、もちろんソフトにしあがってますね。どのへんがソフトかって言うとね、まあ殺人が少ないのもあるけど。映画はアドソ君と村娘のロマンス(っぽいもの)の割合が多いかもしれない。映画では、火あぶりにされかける娘を村人たちが救出して、旅立つアドソを娘が見送るのだが・・・。娘は異端審問官たちに連れていかれて、その後言及なし。名前もわからないしね。それでも老後のアドソにとっては生涯ただ1人の恋人であると。うう、悲恋やで。
それにしても途中、かなりくじけそうになったんですが、ラストはがーっと読みました!おもしろい!ダビンチコードが最後にがっくりきたのとは対照的に。宗教的な蘊蓄が濃い、濃すぎるのでちょっときついですが、おもしろいです。
ダビンチコードが、蘊蓄の海の海水浴なら、薔薇の名前は外海まででちゃったかんじ。

さて、題名は『薔薇の名前』だけど、お話中に薔薇はでてきません。エーコ記号学者ですから。薔薇は記号なんですね。映画では薔薇は名も知らない恋人のことのようなおわり方だけど。本の方では修道院のことかな、と。かつては栄華をほこった修道院、今は焼け落ちて名前をのこすのみ、みたいな。多分、両方なんだろうけど。
うん、これおすすめよ!とは言い切れないのですが、とっても時間があるときに。入院したりとか。
それにしても最後までウィリアム=ショーン・コネリー、アドソ=クリスチャン・スレーターの配役で脳内劇場でしたよ。名も無き恋人はアドソの中でかなり美化されておりますが、ふつうの貧しい村娘でしょう。えーと、いつもホームレスファッションのオルセン姉妹フルハウスの双子ちゃん)のどっちか。修道士ベレンガーリオはなぜか篠井英介で、最初に自殺したアデルモはなぜか藤原竜也

これ、高校のときに読書感想文だしたらシスターはびっくりしたかな。こんなん高校生が読んだら、その後の進路もかわりそうだけど。