婦系図 [VHS]

市川雷蔵の『婦系図』を時代劇チャンネルでみた。

幾度も映像化されてきた文豪・泉鏡花の代表作を、監督・三隅研次、主演・市川雷蔵で4度目の映画化。芸者のお蔦と帝大生の主税の、身分の違いゆえの許されない悲恋物語。12歳の時から10年間、帝大の酒井教授(千田是也)の書生として養育された主税(市川)。兄妹のように育った教授の娘・妙子(三条)が自分に恋していることを知り、教授にすまないと思った主税は家を出て、かねてから恋仲だったお蔦(万里)と所帯を持つが・・・。

というあらすじ。『芸者のお蔦と帝大生の主税の、身分の違いゆえの許されない悲恋物語。』
うーん・・・
私の考えとしましては、お蔦はまちがいなく主税にラブ。だって焦がれ死ぬくらいだから。でも主税は妙子お嬢様のためにお蔦をすてるのでは?ハリウッド映画なみにセリフで説明しすぎ。だれた。映画は原作の7割ほどのところで『完』。なんじゃこりゃ。
この酒井教授、帝国大学の教授なんですが、芸者をかこってますね。さらに芸者がうんだ子を正妻が実子としてそだてている。ところで、妻以外の女性と公務員宿舎に住んでいた教授。明治時代なら問題にされなかったかも。今日、新聞の投書欄で『教師ならそんな行為をとってはならない』みたいな意見があったんだけど、教授と教師はチガウよなー。教授って資格職ちゃうし。