いろは四谷怪談/花組芝居

夏でもないのに怪談です。前に染五郎の敷島譚いったけど、あれも怪談で5月だったなあ。そーゆうものなのでしょうか。去年はチケットとりわすれで花組みにいかなかったので、もう久しぶりの観劇でありました。シアタードラマシティです。がんばって着物きました。暑かったです。
それはそうと、久々の花組はみごたえたっぷりでした。演出がよいのです。やっぱり、演出は加納さんが一番よね、と大満足。他から演出家をまねくことが最近はおおかったのですが、やっぱり座長の演出はおくゆきがあります。二重性というか、なれないとわかりづらいのかもしれないけど、こまかいところ(だいじなところ?)は観客の想像にまかせてしまうようなみせかたなのです。説明し過ぎないところが大好き。
伊右衛門とお梅の初夜にあらわれる、「夢に見そうな」大勢のお岩さんの亡霊。それがいつのまにか討ち入りの浪士になって、伊右衛門が討たれる立場に。死んだ伊右衛門にかぶさっていく、お岩さん。かわいさあまって憎さ百倍の二重構造ですね。亡霊たちと伊右衛門の殺陣にふる雪がきれいでした。あーおもしろかった。