Historian/ヒストリアン

ヒストリアン・I ヒストリアン・II
おもしろかったー!これはダビンチコードの数倍おもしろかった!
ウンチクは好きだが、調べものがキライな人にはおもしろくないかも。お話はかなり複雑なので、1930年代、50年代、70年代のヨーロッパの政治情勢や、ストーカーの『ドラキュラ』とそのモデルであるヴラド・ツェペシュについてある程度知ってる方がおもしろいよ。
つまり、ワラキア公ヴラドは本当に吸血鬼で、今もいきてるらしいという話。怪物のドラキュラではなくて、生々しい人間としてのドラキュラなの。これはこわい。もし目的不明の吸血鬼に監視されてるとしたら・・・コワイよー!
ちょっと前にスカパーでヴラド公特集やってて、実際にヴラドに虐殺された一族の生き残りの子孫が体験などをかたるのですよ。ドラキュラ城跡に行こうとして死んだとか、城跡で謎の光を見た、とか。実際、墓があると言われている湖のそばの修道院の発掘現場の録画もあった。その修道院は小説にもでてきます。
ダビンチコードも研究者が主役なんだけど、コッチのほうがいかにも『研究者』でリアルです。研究バカってかんじで。荒唐無稽さでいえば、ドラキュラが生きてるっていう設定だけで無茶なんだけど。しかし長い。考えながらよまないと分からなくなるよ。ブックオフで1冊900円で購入。