ダン・ブラウン「デセプションポイント」

デセプション・ポイント 上
よすむが読んでいた「ダビンチコード」の著者の本。たまたま父の蔵書にあったので読みました。ウチの父はとりあえず、本屋で目に付いた本をがんがん買う。読む。読んだら階段の途中のあたりに放置、というパターンです。たぶん、階段につみあげてたまったら、2階に片付けるつもりなんだな。読んでから、「あ、ダビンチコードの作家か」と気づいたそうな。ただ今ダビンチ読んでる途中みたい。早く読んでよ!待ってるから!
えーとね、なんとなく「ダビンチ〜」が骨太なミステリーだと思っていたので、肩透かし。なんだかねー、ハリウッド映画のノベライズを読んでる気分です。翻訳はまあまあ良しですね。科学者たちがあんまり科学者っぽくないけどいいや。場面がぱっぱっときりかわるからどんどん先へ読み進んでしまうけど、「とてもおもしろい!お薦めだ」といえるほどではないなあ。読後になにものこらない、吉本新喜劇のようなさっぱりしたサスペンス。NASAとかホワイトハウスが出てくる、スケール大き目のハーレークインロマンスですね。
かなりけなしましたが、ただいま「ダビンチ上」。下巻は父が旅行のお供に持っていった模様です。