またまたミステリ

ミネットのパターンが読めてきた。主人公の女性は常に魅力的。今回は女医です。夫が売れない画家で、彼女だけがその才能をみとめているのだが、夫は女たらしで孤独感をもっている。孤独な女性はミネットのパターンなんだけどね、今回の殺された資産家の婦人もかなり孤独です。あまりに孤独すぎて、だれも彼女を理解していない。そして、英国生まれのミステリならでは、ですね。またもやシェークスピアなのです。『リア王』『オセロー』『ハムレット』の引用が随所に。思ったんだけどね、『リア王』を『平家物語』にして、日本に移したらそのまま『京都サスペンス』になりそうなのよ。だってねー、いくらなんでも刑事が『リア王』になぞらえて犯人探しするかい?残念ながら、山村紅葉にぴったりくる人物がいないんだけどね。